両耳間通信を通して常に周囲音を分析し、指向性と無指向性、マイクの設定を自動で切り替えるため、周囲の音を捉え、周りの状況をしっかりと認識しながら、聞きたい音声を自身で判断してその音を聞き取る手助けをします。
同時に雑音下でもしっかり聞き取りができるようにコントロールします。音声が移動していっても、その正しい情報をしっかりと脳へ伝え、快適に自然に会話についていけるようにします。

耳介効果の再現、および両耳間ラウドネスの補正を行うことによって、空間を認識し、音を立体的に捉えるための自然の音響情報を脳へ伝えます。
どこから音が届いているかを認知する能力を助けることにより、より自然な感覚で周囲の状況をつかむことができ、また、できうる限りの最高クラスの音質をお届けします。

7つの異なる音環境毎にお客様好みの利得値を保存し、変化する周囲の音環境に合わせて自動で設定を変更します。
外出の多いお客様でも、その時々の生活環境に適した音量へ補聴器が自動で合わせるので、1日中どこにいても快適にお過ごしいただけます。

補聴器は相手の言葉だけではなく周囲の音も一緒に増幅するため、補聴器の音を不快に感じる方がいます。この機能は、雑音を予測しながら分離して低減するスペクトル減算方式を採用。雑音と音声の違いを1000分の1秒単位で分析し、雑音のみを効果的に抑制します。さらに7つの音環境ごとに低減レベルを細かく調整することができます。
移り変わる周囲の音環境の変化を補聴器が自動で分析し、一人一人の好みに合わせて雑音を抑制するので、聞き取りがぐっと楽になります。また、大きく音環境が変わる場合や、騒音下でも、補聴器が全自動で雑音を抑制してくれるので、疲れにくく、快適に会話を聞き取ることができます。

実際の装用者の耳の音もれをモデリングし、複数の制御フィルターを使用。制御フィルターの精度を高めることによって、特にハウリングが起こりやすい状況下でもハウリングサポートが瞬時に作動し、ハウリングを押さえます。ハウリングを未然に抑制することで、聞き取りを妨げないようにします。
また、ミュージックモードは入力音の分析時間を長く持たせることで、ハウリングとハウリングに近い音色とを的確に判断。音楽をより高音質で楽しみたい装用者向けの、こだわり機能です。ハウリング抑制処理の過程で生じる「ひずみ」の問題を排除したミュージックモードを使用することで、高音質で豊かな音楽をご体感いただけます。